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とっても繊細で敏感な人々

更新日:2021年10月12日

 少し前にベストセラーになった「繊細さん」や、メディアでの紹介も増えていたので、既にご存じの方も多いと思いますが、今日はHSPについて紹介してみようと思います。僕の障害は、このHSPとも関連があるような気がします。


 HSP(ハイリーセンシティブパーソン・とっても敏感な人)は、アメリカの心理学者アーロン博士が提唱した心理学の概念で、繊細で感受性が強い性質を生まれ持った人がいるとのことです。その割合は5人に1人ほど。病気ではなく、障害でもなく、気質(性格の傾向)なので、治療するものでもないですし、治療できません。人類の一部がそういう性質であれば、種としての存続に役立つため、多様性を持たせているのではないかと、アーロン博士は指摘しているそうです。いろんな性質の人がいた方がいいよね、ということです。人間以外の生物でも同じ傾向があることが確認されています。


HSPの人は、簡単な物事であっても、深く思考をめぐらせてみたり、刺激に強く反応して疲れやすかったり、共感力が強く、相手の感情の影響を受けやすかったり、他の人が気づかないような些細な刺激にすぐに気がつくといったような特徴があります。


アーロン博士がつくったセルフチェックリストを下記に引用してみます。

あなたはいくつくらい当てはまるでしょうか?


1. 自分をとりまく環境の微妙な変化によく気づく

2. 他人の気分に影響される

3. 痛みにとても敏感

4. 忙しい日々が続くと、ベッドや暗い部屋などプライバシーが得られ、刺激から逃れられる場所にひきこもりたくなる

5. カフェインに敏感に反応する

6. 明るい光や強い匂い、ざらざらした布地、サイレンの音などに圧倒されやすい

7. 豊かな想像力を持ち、空想にふけりやすい

8. 騒音に悩まされやすい

9. 美術や音楽に深く心動かされる

10. とても良心的である

11. すぐにびっくりしてしまう

12. 短期間にたくさんのことをしなければならない場合、混乱してしまう

13. 人が何かで不快な思いをしているとき、どうすれば快適になるかすぐに気づく

14. 一度にたくさんのことを頼まれるのがつらい

15. ミスをしたり、忘れ物をしないようにいつも気をつけている

16. 暴力的な映画やテレビ番組は見ないようにしている

17. あまりにもたくさんのことが自分のまわりで起こっていると、不快になり、神経が高ぶる

18. 空腹になると、集中できないとか気分が悪くなるといった強い反応が起こる

19. 生活に変化があると混乱する

20. デリケートな香りや味、音、音楽などを好む

21. 動揺するような状況を避けることを、普段の生活で最優先している

22. 仕事をする時、競争させられたり、観察されていると、緊張し、いつもの実力を発揮できなくなる

23. 子供のころ、親や教師は自分のことを「敏感だ」 とか 「内気だ」 と思っていた


12個以上に該当した場合は、HSPの気質があるとされ、当てはまるものが多いほど、HSPの度合いも高いとされます。 (出典:ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。 エレイン・N・アーロン [著]・冨田香里 [訳] 講談社 / ソフトバンク文庫一部表現を変更)


 あなたはいくつくらい当てはまりましたか? 

僕もやってみましたが、21個当てはまりました。何でこうなんだろう、何となくみんなと違うなあ、一人浮いてるなあと感じていたので、自分と似たような気質を持った人がいるんだ! とわかった時は、大きな発見をしたように感じました。自分は自分らしく生きればいいんだと自信をもらったのです。なぜみんなから浮いているかというと、社会は多数派に適した仕組みになっているので、HSPの人には合わせにくいようになっているからです。それなら無理に合わせようとしないで、自分に快適なように工夫して生きればいいんだと思いました。欠点ではなくて、HSPであるからこそ見えるものがあるという才能を活かして、共存すればいいんです。


 簡単に紹介しましたが、興味を持った方は、インターネットや書籍でさらに調べてみてください。こういうものがある、と知ることで、頭の中の整理ができるかもしれません。(関)



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